2009年1月11日(日)。
今年も、プロショップかつき、フィッシング遊・アサヒ主催の
カワハギ釣りの祭典“K-1カワハギグランプリ”が幕を開けた。

この日、最低気温1度という厳しい寒さの中、参加選手が
鳥羽市・国崎港に日の出前からぞくぞくと集結。
例年通り、カワハギ釣り界をリードするパイオニア達が
今年も多々参戦。
ダイワ精工“カワハギ最前線”でお馴染みの、
宮澤幸則選手(宮ちゃん)、永田文生選手(ぶんさん)
両名をはじめ、カワハギ釣り界では名の通った実力者が
広く県外から一堂に会してのバトル。

さて、朝7時、受付け開始。
今回の参加選手は68名。
受付けでは乗り込む船を決めるため、各々がクジを引いていく。
このK-1カワハギグランプリは、第1戦と第2戦の
総合ポイント数で上位が決定する。
2戦の総合ポイント数上位18名が2009年の
グランドチャンピオンを賭けて戦うグランドチャンピオン戦は、
今年の11月に予定されている。
この名誉ある称号を掴むためには、1戦たりとも気は抜けない。
午前の部は、第1戦の予選。68名の選手は、
豊栄丸、功成丸、国盛丸、幸丸、勝丸、充丸の6船に
分かれて出船。
各船の上位3名、計18名のみが、午後からの
決勝戦に出場できる。
決勝戦は18名全員が1船に乗り込み、同条件の中での
勝負となる。
まさに実力がものを言う。
運やまぐれで勝つことは無い。
一方、予選で敗れた50名は、決勝の船以外の好きな船に
乗り込み、勝敗に関係の無いカワハギ釣りを、
決勝戦と同じ時間、悔しさを味わいつつ、楽しむこととなる。
開会式の後、早速各船に乗り込む選手達。
ここで予想外の出来事が…。
予選にも関わらず、勝丸の船上はまさかまさかの
競合選手だらけ。
宮澤幸則選手、永田文生選手をはじめ、K-1上位常連の
実力者・寺本文久選手、昨年11月末に行なった
フィッシング遊カワハギ釣り大会の覇者・高瀬和浩選手、
大阪から参戦の大森幸太郎選手など、正真正銘の実力者達が、
たまたま同じクジを引いた。
一見、決勝戦の船のよう…。
この中で3名だけが決勝進出。
逆に誰が落ちるのか…。
そして予選開始後、予想通り激しい戦いが繰り広げられ、
勝丸での予選レースは、22枚の永田選手、15枚の大森選手、
14枚の宮澤選手が勝ち抜け、決勝進出を決めた。

さて、時計の針は12:00を回った。
午後からの決勝戦がそろそろ始まる。

今回の決勝戦の船は功成丸。

釣り座の抽選を終え、船に乗り込む選手達。
さすがに各船で予選を勝ち抜いてきた選手達だけあり
このK-1でいつも上位に着けている実力者揃い。
そして気の知れた者同士でもある。
和気あいあいのムードの中、出船。
移動中は、つけ餌のあさりやスペアの針の準備に
余念がない選手達。
そしてポイントへ到着。
決勝戦が始まった。

左舷・ミヨシから2番目に陣取った永田選手。
その釣法は独特で、他の人にはなかなか真似できる
ものではない。
体を船尾の方に向けたまま、右手に持った竿をまるで
海面に突き刺すように真下に向け、その状態で竿を
小刻みに動かしている。
左手はというと、なんとポケットの中。

竿先は見ていない。時折、空を眺めながら、
真下に向けたままの竿をブラブラさせていると
思いきや、いきなりアワセを入れ、カワハギを
見事掛けていく…。

竿を持ったその右手は、船べりの外。
船の中の我々からは船べりで遮られ、
見ることはできず、一体どのように竿を
操っているのか、どうやってアタリを取って
いるのかは、遂に最後までよく分からなかった。

右舷・ミヨシに陣取った平田選手。
仕掛けは至ってシンプル。
しかしながら、終始根気よく誘いをかけ続け、
確実に釣果を上げている。
そしてなんとこの平田選手が、時間と共に
他の選手との差を確実に広げていく。
1枚、また1枚…。
平田選手は今回K‐1初参戦。
その平田選手がカワハギを釣り上げる度に、
次第に船中にどよめきが起こり始めた…。
左舷のど真ん中に陣取ったのは宮澤選手。

その右隣りに、実力者・三鬼悦嗣選手。
丁度その反対側右舷には、毎年上位の
超人・清水恭仁選手が陣取っている。

決勝戦開始直後、清水選手が速攻で釣り上げたが、
その後がなかなか続かない様子。
宮澤選手、三鬼選手も同じく苦戦を強いられている。
全くノーマークの平田選手が、まさかの独走態勢。
時間が過ぎていく度に、その釣果に開きが出る度に、
それまで見せなかった焦りを時折見せ始める選手達。
そして決勝も残り時間半分を過ぎた頃、船は大きくポイントを移動した。
この移動が戦いの流れを変えた…。
決勝前半は全体的に釣果は鈍く、ほぼ全員が苦戦していた。
そしてここにきてのポイント移動。
功成丸・大田船長のこの判断が功を奏し、
各選手にパタパタと釣果が出だす。
右舷、左舷共に竿が曲がり出した。

俄然熱くなる選手達。

船上は先程までと打って変わり、慌しくなった。
そしてその後、ある選手のスイッチが静かに入った…。
ここから各選手が次々に釣果を叩き出す。
さすがは名手揃い。
魚が居るとなったら、確実に結果を出していく。
しかし平田選手も例外ではなく、他の選手同様、
釣果を伸ばし続けている。
が、徐々に様子が変わり出してきた…。
ここはやはりカワハギ釣り。
今日も例外ではない。
ポイントを変えて、ある程度釣果が出たら、
その後はまた、船中ポツリポツリ、という状況に
変わっていってしまった。
そんな中、一人、他の選手よりやや調子良く、
枚数を伸ばす選手がいた。
宮澤選手だった。
残り時間も刻々と過ぎ、時計に目をやる選手が
増えてきた中、先程静かにスイッチの入った宮澤選手が
怒涛の追い上げを見せ始めた。
この日宮澤選手は、仕掛け投入は遠投気味にキャストし、
着底後は底を這わしている様子だった。
時折タタキを入れては誘い、時折たるませながら。
そして、基本、這わせる。
残り時間も迫る中、ここにきて一枚づつ、
確実に釣果を伸ばし出した。
そしてそのペースは平田選手をも上回り、
ついにはその背中を捕らえるところまで来ていた。
『はたして、最後にドラマは起こるのか!?!?』
恒例の勝利者インタビュー。
笑いが絶えないこの時間は、K-1カワハギグランプリの
名物でもある。
今日のインタビュアーは、残念ながら予選敗退だった
岡啓太郎選手。
軽くジョークを飛ばして会場を笑いで包んだ岡名人から、
「今日の勝因は?」
との問いかけに、
「宮澤さんのDVD、本を見て勉強したのが
結果につながりました。」と
笑顔で爽やかに語った平田選手。
決勝トップの11枚。
強豪選手ひしめく中、見事初出場・初優勝を決めた。

そして第2位は、昨年度のグランドチャンピオンに
輝いた宮澤選手。

怒涛の追い上げも、残り時間に遮られた。
しかし釣果は10枚。
その差わずか1枚。
昨今のカワハギ釣りブームの仕掛け人でもある
宮澤選手の戦いぶりは、本当に見事としか
言いようが無い程、華麗であった。

そして第3位。
やはり強い。
清水恭仁選手。
表彰台に上るのが、今や当たり前のようである。
釣果は8枚。
清水選手の後半の追い上げも、気迫のこもったものだった。
その他、K-1カワハギグランプリ2009第1戦の結果は、以下の通り。

K-1カワハギグランプリ2009 第1戦 決勝結果
順位 氏名 住所 枚数 総重量(g) ポイント
1位 平田 善政 奈良県北葛城郡 11 1980 20
2位 宮澤 幸則 東京都東久留米市 10 1650 19
3位 清水 恭仁 大阪府堺市 8 1430 18
4位 三鬼 悦嗣 愛知県名古屋市 7 1980 17
5位 永田 文生 東京都文京区 7 1390 16
6位 高木 吉久 山口県岩国市 7 1360 15
7位 中島 章順 大阪府豊中市 6 1600 14
8位 大森幸太郎 大阪市東成区 6 1340 13
9位 早川 徹 広島県廿日市市 6 1000 12
10位 野原 和義 兵庫県尼崎市 6 970 11
11位 谷口 孝成 大阪市河内長野市 5 820 10
12位 吉武 賢次 兵庫県西脇市 4 730 9
13位 渡部 克弘 岐阜県瑞浪市 3 590 8
14位 東 隆信 兵庫県西脇市 2 450 7
15位 木寺 廣司 三重県名張市 2 410 6
15位 松井 久 三重県一志郡 2 410 6
15位 三宅 功 愛知県名古屋市 2 410 6
18位 中岡 正典 三重県名張市 2 220 3
計68名の参加者のうち、予選を勝ち抜いた
18名での決勝の結果は上記の通り。
予選落ち組50名は、それぞれ獲得ポイントは1ポイントとなる。
第2戦(2/15)との総合ポイントにより、
グランドチャンピオン戦進出者18名が決定する。
グランドチャンピオン戦は2009年11月開催!
さて、いよいよ2月15日は第2戦。
泣いても笑っても、ここで全てが決まってしまう。
グランドチャンピオン戦にコマを進める18人は、一体誰なのか。
『乞うご期待!』
投稿者:長浜