オフショア ジギング

2024.03.19

タックルを少し気にするだけで釣果が変わる!

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こんにちは!

『オフショア チーム』 所属となりました、名古屋南店 野田です!

 

 

 

 

 

チーム発足初のブログという事もあり、少し自己紹介を…

釣りは3歳の頃から始め、堤防や地磯からのグレ・チヌをメインにやってきました。

その後、ルアーフィッシングを始め、シーバス・サーフ・ライトソルト・エギング・ネイティブトラウト・エリアトラウト…とほぼほぼの釣りを経験。

 

店舗配属の関係で、”バスフィッシング”にのめり込み、琵琶湖でバスボートを所有して魚探掛けをしつつ、自分の魚を探し回っている時代もありました…(笑)

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こんな感じでバスに狂ってました。

 

 

 

 

子供の頃から『釣れる理由』を小さいながらにいつも追求して、納得いくまで釣りしてました。

それは今も変わらずなのですが…

 

 

 

 

 

その後、ヒラマサに出会い、玄界灘で友達にコテンパンにされてからヒラマサにのめり込みました。

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そして、今に至ります…(笑)

 

 

 

色んな釣りをしてきたからこその『引き出し』『魚の習性を活かした釣り』をご提案できればと思います!

 

正直、ありきたりな事を書いてもつまらないと思うので、マニアックな変態チックな話も織り交ぜていこうと思います。

もちろん、釣行を通して釣りの組み立てなんかもご紹介できればと思いますので、参考にしてみて下さいね♪

 

 

あ、個人的な考え方からの組み立てになるので、「こういった考え方もあるのか~」程度で大丈夫かと…(笑)

 

 

 

 

 

 

『釣れるには理由が必ずある』

それが分かる、分らないでは、その後の釣りも大きく変わる。釣果も段違い。

これは経験談です。

 

 

 

皆さんにも、

 

『釣れた』 ではなく 『釣った』

 

という釣りをして頂きたい。

 

 

 

そんな風に思います!

 

 

 

 

 

 

 

という事で、1回目の『テーマ』は

 

 

”タックルバランス”

 

 

「バランスって何ぞ?」、「タックルはタックルでしょ?」

という方も多いかと思います!

 

 

 

 

 

ただ、コレ…非常に大事!

特に水中のジグのアクション、魚探の魚の映り方からのアプローチをイメージしながら釣っていくジギングに関しては特に重要!

 

これがある程度分かってタックルセットしている、動かしている方としていない方では、ジグアクションが全然違う!

という事は…釣果が歴然としてかわるんです!

 

 

 

 

 

まずはロッドから。

 

ジギングロッドには、大まかに分けて3種類(だいぶ大まかに分けます)。

 

①ライトジギング モデル (LJモデル)

②ジギング モデル (Jモデル)

③スロージギング モデル (SJモデル)

 

の3タイプに分けられます。

 

 

 

 

 

各モデルの特徴は以下の通り↓

 

①ライトジギング  モデル

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30m~80m前後の水深で、100g~150g のジグを泳がす(スイミング)イメージで釣っていきたい時には特におすすめ。

ショートジグなんかには一番良いロッドの調子ですね!

特にTG系のジグを優しく泳がせる釣り!伊勢湾や鳥羽でメジャーな釣り方。

 

ジグをアクションさせた際に曲がる箇所がティップ(穂先)周り

トップガイドから4番、5番ガイドまでが曲がる設計になっていることが多いです。ベリー(ロッドの真ん中)からバッド(根本)にかけては、ティップに追従して優しく入る竿が多いかなと。

 

 

その為、「ジグを飛ばす」、「横に向かせる」といった釣り方がやりづらい傾向にあります

※ロッドがジグの重み、アクションに負けるため。

※MAXウェイトの半分前後のジグウェイトであれば飛ばしたり横に向かせることは出来るでしょう。

 

 

 

 

②ジギング モデル

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極一般的なジギングロッドと呼ばれる調子。

ワンピッチワンジャークをメインにジグをしっかり横に向かせつつ、飛ばせるようなロッドになります。

セミロングからロングジグにはこのモデルが良いですね!

 

 

メーカーにもよりますが、ジグをアクションさせた際はティップ周りというよりベリーからバットが曲がる様になっています。

ベリーからバットの復元力でジグを動かすようなロッドになりますね!

 

 

鳥羽のタチウオパターンや日本海側の釣りには、このモデル。

自分も持っているジギングロッドのうち、半数以上がこの調子のロッドです♪

 

 

 

 

③スロージギング モデル

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名前の通り、スロー特化型。

「ロッドの復元力でジグを動かし、その後のフォールで喰わせる」といった釣り方が多いですかね!

潮の早さ、ジグウェイト、引き抵抗によって硬さを使い分けていくのが一番良いですかね♪

良く言う「抜け感が…」てやつです!

 

ジギングロッド同様、ティップよりもベリーからバットにかけてが仕事をします

曲がる場所がほんの少し違うだけでジグの動き、潮馴染みがかなり変わってきます

とにかく繊細なイメージ。

↑個人的意見ね…

 

メーカーにもよりますが、「竿を曲げて魚を獲る」というより「ジグを動かす為だけの竿」といったイメージのロッドもあります。

それだけ、スロージギングに関してはめちゃくちゃ奥が深い…

自分もまだ未知数な部分がたくさん…

 

ただ、状況とロッドの硬さが合っていれば、かなり軽快にジグ操作が出来て簡単に口を使わせることが出来るのもスローの良い所!

と自分は思います…

 

 

 

 

 

 

という感じでジギングロッドによって用途が変わってきます♪

 

自分のお持ちのロッドがどの部類のロッドになるか見てみて下さい!

分かればそのロッドでのアプローチの仕方が少し見えてきますよ!

 

 

 

 

 

 

 

次にリール!

リールも大きく分けて2種類!

 

①スピニング リール

②ベイト リール

 

①スピニングリール に関しては↓

基本的には、ワンピッチワンジャークの釣り、スピードを付けたい釣りになります。

ボトムから上げの釣りで多用することがほとんど。

 

フォールでなぜ使わないか?

答えは簡単で、スピニングリールはベールを起こしてラインを放出させます。

巻き取る時はそのベールを戻さなければいけない。

となると、フォールで食いあげた時にベールを戻してアワセをいれる…

ワンテンポ以上遅れますよね?サワラなんかの場合はその間に『プッチンッ』です。

 

②ベイトリール に関しては↓

基本的には上げも下げも両方できる万能タイプ!

魚のいるレンジを丁寧に、テクニカルに釣っていくならこっちですね!

 

フォールで食わせる釣りには絶対ベイト。

デメリットとしては、

・1回転の巻取り量が少ない為、魚にスイッチが入れづらい。

・スピードを付けた釣りでしか反応しない日は全く反応しない。

といったスピード面でのデメリットが大きいですね。

 

 

 

 

それから

ギヤ比!

 

特に重要!本当に重要!

 

PG(パワーギア)

1回転の巻取りは少ないが、トルクはあるので大きい魚と対自するときには人間へのアドバンテージが大きい

水深が深い場合は特にPGが役に立ちますね!

ただし、1回転の巻取りが少ない故に、ジグの飛び幅と潮の早さ、ジグセレクトが合わないとピッチが合わなくなる。といった場面もあったり…

HG(ハイギヤ)

:オールマイティと言えばオールマイティ。

ギヤ比が大きくなればなるほど、巻き重りしてくる。巻き重りするが故に、水中の潮目等の水圧、テンションが変わるレンジが分かりやすい

 

個人的には好きです。

 

XG(エキストラハイギヤ)

:1回転の巻取りが1番多い。

ジギングで使用するには、巻き重りがひどすぎて腕への負担が大きい(リールによる)。

ジグの瞬間的なスピード、ジグの飛び幅が大きいジグ・釣り方にはXGでないと対応できない場合がある。

→ヒラマサ、カンパチ等の動体視力が優れている魚を選んで釣っていきたい釣りにはHG以上のギヤ比が高いリールが必要な時も。

 

 

ヒラマサジギングには特に重要視している部分になります。

ジグの初速とその後のラインスラッグの巻取り。これがキレイに合わないと口を使わせづらい場面がいくつかありますね。

理想は1巻き100cm以上!これがベスト!

 

 

6000番等の小型番手でヒラマサと戦うとなると、ギヤ比は高い方がヒラマサだけ選ぶことが出来ます…

この辺はまた後日…

 

 

 

 

 

 

以上のロッドの調子・硬さ、リールの種類・ギヤ比を組み合わせて、フィールド、対象魚種に合わせたタックルセレクトが釣果を上げる為に出来る1つ目の方法

 

『このジグ良く釣れるから買ってみた!』も気持ちはわかりますが、

その釣れた・釣れるタックルバランスと自分の使っているタックルバランスは全く一緒か考えると、「全く一緒!」と言える方はほとんどいない

と思います。

 

結局、釣れるジグを使おうが、『釣れるアクション』を出せるか、出せないか、が釣果に直結する。

自分はこのように考えます。

 

 

 

ジグはカラーでもない!

↑これは後日紹介しようと思いますが…

カラーだけで釣れる釣れないが出るのであれば、各メーカーもいろんな種類のジグを発売しません!

 

人間と魚の見え方は全く別物!

極論、色が無い鉛の状態のジグでも釣れるアクションを出せる物であれば食います。

 

 

各フィールドの水色でこのカラーに反応しやすい。とかはありますが、

基本細かな色までは魚は認識できていません。

 

 

 

 

 

 

それにライン!ココも重要!

ラインの太さでアクションが全然違う!

 

以前に黄金店で勤務していた時に店舗ブログでも紹介したことがありますが、ココでも紹介しようと思います。

プラスαの話も加えて。

 

 

 

 

まずPEラインの太さ!

 

まず大前提!

フィールド毎に釣り方が変わるので、そこのフィールドに合わせるしかない!

釣りたいなら変えましょう!人間都合で魚は釣れませんので…

 

 

 

太さについてですが、自分の各フィールドの基準は以下の通りです↓

 

 

 

・伊勢湾(伊良湖沖)エリア  1.5号~2号

・鳥羽エリア           1.5号~2号 

※3号(タチパターンのみ)

・尾鷲周辺エリア        1.5号~3号

・遠州エリア          2号~4号  

※1号~1.5号(タチウオジギングのみ)

・御前崎エリア         2号~4号

・敦賀、小浜エリア      2号~3号

・三国、丹後エリア      2.5号~4号 

※ブリジギング(三国沖)のみ2号~

 

 

 

 

こんな感じです!

あくまで個人的解釈なので、完全にコレ!とは言いきれませんが…

 

 

 

 

 

まず、太さが変わるとどう変わるのか。

→細ければ細いほど、動きにキレが生まれます!

※ロッドの硬さも関係しますが。

 

理由は簡単!

糸を切った時の断面を考えてみて下さい!

細い糸の方が断面が小さくなりますよね?

 

 

 

そうなるとどうなるか…水を受ける面積が小さいので抵抗が減り、水キレが良くなるんです!

=キビキビ動くようになる!

 

 

太いとどうなるか?

→水キレが悪く、動きにキレが無くなる

=ダラダラ、ノソノソとした動きになりやすい

※リーダーの号数、長さも関係してきますので、こちらも後ほど…

 

 

 

 

 

 

同じタックルバランスでPEの太さを変えただけだとこんな感じになります。

 

次にリーダー!

こちらもPE同様、太さが細い方がキレが生まれます!

 

キビキビ動かしたい、飛ばしたい場合は、対象魚のアベレージサイズが獲れる限界の細さで。

逆にて、動きを殺しヨタヨタ、ヌメヌメさせたいのであれば、太くする。

 

これだけでもまた釣果が分かれます♪

 

 

 

 

また、リーダーの素材でもまた変わる。

↓以前に黄金店ブログで紹介した内容

 

 

 

ジギングのリーダーに使われる糸は主に2種類。

①フロロカーボン

②ナイロン

 

「①フロロカーボン」といえば、リーダーのド定番。

スレに強く、張りがあり、強度もバツグン(メーカーに寄りますが…)、糸自体に自重があり馴染みやすい等々。

陸っぱりのルアーフィッシングからオフショアのバーチカルな釣り、エサ釣りの仕掛け等使われている商品もたくさん。

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「②ナイロン」といえば…

とにかくトラブルが少ない。だから初心者向き。

糸自体に伸びがあり、フロロに比べ柔らかく自重も軽い。

基本的には、トップウォーターの釣りのリーダーや堤防での五目釣りの道糸はナイロンです。

バスのポッパーやペンシルを使うようなタックルやキハダキャスティング、ヒラマサキャスティング、マグロジギング、トローリング、堤防でのサビキ釣りやちょい投げ、ウキ釣りの道糸等々。

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ジギングでの使い分けとしてはこんな感じ↓

 

フロロが効くタイミング(一般的に魚の活性が良い時)

気温・水温が安定、ベイト感度モリモリ、セミロング・ロングでしっかり跳ねさせて魚に気付かせたい、ドシャローの岩礁帯周り、スロージギング etc

 

フロロ自体に張りがあり(メーカー・種類によって硬さはバラバラ)、自重がもともとあるので潮馴染みが非常に良い。

=キビキビとしたアクションを出しやすい。

 

シャクればしっかりジグが横を向き、フラッシング・波動で魚にアピールしてくれる。

ナイロンに比べ伸びが少ないので、軽い力で入力可能。

 

こんな感じ↓

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ナイロンが効くタイミング(一般的に渋い状況)

水温低下時、潮が緩い、ベイトはいるが魚にやる気が無い、ショート系のジグで泳がる様にシャクる、ベイトが小型のカタクチやキビナゴ etc

 

フロロに比べ伸びがあるので、力を吸収してくれる(=ジグが飛び過ぎない)。なかなか本気食いしない、本気で追わないようなタイミングでのナチュラルアクションが可能。

 

こんな感じ↓

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2枚ともあくまでイメージです。

 

 

 

単純にフロロだとジグが飛び過ぎて、ベイトの波動に合わせきれなかった。

ナイロンなら、水深があればあるほど伸びも加わりよりナチュラルなアクションでアピールする事が出来ます。

 

 

このように状況によっては、青物ジギングの固定概念から外れた考え方で釣果がハッキリと簡単にでる場面もあります。

これ以降、必ず現場にはフロロ・ナイロン両方のリーダーを用意してダメな時に組みなおしています。

これだけでもかなり反応してくれる魚が増えましたよ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それと…リーダーの太さでもアクションが変わります!

 

 

とこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

これまでの話を踏まえ、タックルを組むとするならば…

 

ヌメヌメ泳がせるような釣りのタックル

ロッド:LJタイプ or Jタイプ(2番クラス、~150gまで、ローレスポンス気味)

リール:PG、HGのスピニング、ベイトリール(1巻90cm前後)

ライン:1.5号~3号(自分が獲れる限界の細さがベスト) 5m前後

リーダー:ナイロン 30lb~35lb

※場合によってですが、PE3号に対して、リーダーをあえて80lbまで上げて動きを殺したりもします。

ジグの動き、キレを抑える為。

 

キビキビ動かす、飛ばす、速いスピードでスイッチを入れるタックル

ロッド:Jタイプ 3番~4番クラス、MAXウェイト 180g~250g

リール:スピニングリール 6000番~8000番(6000ならHG以上)

ライン:2号~4号

※本気食いをしてくる魚が多い、日本海側ならヒラマサ類も考えての太め

リーダー:フロロ 30lb~60lb (PEに合わせたlb数で) 3m~5m前後

 

 

 

スローに関しては、各フィールド、状況でかなり変わって来る為、割愛します…

対象魚種、ポイントによっても変わるので…

 

 

 

自分も釣行時はバランス、釣り方の違うタックルを2本~3本は必ず持って行きます!

 

 

 

 

 

こんな感じですかね!

ご紹介したのは、一般的な近海ジギングで青物全般を狙う際のタックルになります!

 

 

 

 

 

動きにキレを出したい

固めのロッド、ギヤ比の高いリール、細めのライン(ロッドの許容範囲以内で)、細くて強いメーカーのリーダー

動きを抑え、ヌメヌメを泳がせたい

柔らかめのロッド、ローギヤのリール、平均値より少しだけ太いライン、ナイロンリーダー

 

といった感じで組まれてみて下さい♪

いつもの釣りとどんな変化が、どんな違いが出るか…

ご自身の体で体感してみて下さい♪

 

小さなことですが、突き詰めると面白いですよぉ~

 

 

 

 

 

今回ご紹介したのは、タックルバランス、タックル組みに関しての極一部。

もっと気になっちゃった…という方は、是非店頭でお声掛けください♪

お客様ご自身がご釣行するフィールドに合わせてご提案させて頂きます♪

 

まだまだキモはありますよぉ~♪

 

 

 

 

ではでは!