オフショア キャスティング
2024.04.08
こんにちは!
『敦賀沖のディープタイラバ』
にひっさびさに行ってきたので、少し状況も踏まえつつ書いてみようかと。
今回、お世話になったのは 敦賀 『一美丸』さん。
敦賀ICから約15分とアクセスも良く、タイラバ以外にもイカメタルで人気の遊漁船さんです。
日本海側のディープタイラバゲームは、主に 春と秋 が最盛期。
特に、春に関しては『ホタルイカ』が産卵の為に100m前後のエリアに群れで入り、それを捕食する産卵前のプリスポーンの真鯛を狙うことができます!
また、年間で最もサイズ・ウェイトが出るのも 春 !
全国屈指の好フィールド。大台の聖地とも呼ばれる 三国沖、鷹巣沖 もこの時期が特に熱い!
先程記述した通り、この時期のベイトの中でも『ホタルイカ』ベイトが一番爆発する可能性が高く、簡単に釣れるパターン。
その他にも、イワシ、アミエビもこの時期のメインベイトになります。
ですが、ベイト状況は日によって変わります。
その日その日のベイトパターンに応じたネクタイのボニューム、カラー、波動を合わせる必要があります。
釣行当日の状況としては、
ポイント、エリアによってメインベイトが変わり、真鯛の遊泳レンジもまばら。
ベイトの下に映るタイミングもあれば、ベイトの上に映るタイミングもある。
それに加え、今年はとにかくマフグが多い!
グロー系のカラーやシルエットが大きいネクタイは見つけられやすく、齧られることがしばしば…
ボトム着底前に1stフォールでやられることも少なくありません。
その事前情報があったので、
朝マズメの絶好のタイミングでしたが、赤色のタコベイトを使った自作ネクタイからスタート。
このシステムを選んだ理由として、
①ホタルイカベイトなのかを探るため
②この時期のパイロット的なネクタイ
+
発光色<シルエット
※フグに少しでも見つけられにくくするため
しかしながら、無反応。
魚感度もイワシベイトに魚が付いているようで…
この日はホタルイカベイト説は無し。
イワシベイトなので、ボリューム抑え目の細身。
クリアにゴールドラメ メインのネクタイでとりあえず様子見。
ただ、マズメはマズメなので活性の良い魚に見つけてもらえるよう、海毛虫カーリーを1本だけセット。
※強い波動のものを着けたかったのでカーリーをセレクト
水温のせいなのか、真鯛感度は入るものの反応なし。
日が差したタイミングでポツポツとヒット。
フィッシング遊メンバーも何枚か本命を拾っていけてます。
この時点で反応のあるネクタイの特徴がコチラ↓
①ボリューム少な目(ラバーのみ or 1,2本のネクタイのみ)
②海毛虫カーリー
→波動プラス、フックとネクタイの馴染みを良くするため
③赤系、オレンジ系が入っているカラーセレクト
→シルエットはっきり映る、濃く見えるカラー
の3点。
イワシについていても反応するのは、甲殻類パターン系のカラー…
という事で、
『ボリューム少な目で波動弱め、カラーも甲殻類系のカラー+海毛虫カーリー』
で再度投入。
シンカーウェイトもその日の状況下で斜め45°のライン角度が付くTGヘッドの180g。
ヘッドカラーに関しては、フグ対策も含め『無垢』色。
当たっているレンジもボトムから15~20m上という事で、最低30~40mは上げます。
巻き速度はパワーギヤのリールで1秒間に1回転ほどのスピード。
早巻きはせず、極力弱めの波動を意識して巻き上げます。
すると…
50cmあるなしの綺麗な雄のマダイが!
2本針のシステムでやっていましたが、1本は外掛り。もう1本は口の柔らかい所にチョンと掛かっているだけ…
当日の魚の食い気の無さがこれで明確にわかります。
何カ所かポイントを移動して頂き、越前周辺のポイントでは喰ってきたフグの口からホタルイカが!
これは…と思い、朝使っていたタコベイトネクタイで試しますが、ボリュームが大きいのか、水押し、波動が合わないのか喰ってくるのはジャンボなフグばかり…
その後もバイトはありましたが、ショートバイト…
確実に波動が合ってない…
そして、1匹のマダイの口の中には大量のアミが…
このパターンは本当に食わせづらいパターン。
アミエビは、水中でプランクトンの様に浮遊しています。
上に巻き上げるタイラバでは、そのアミエビの浮遊層をすぐに抜けてしまう…
そして、
浮遊する=泳いでいない
=波動をあまり出さない
波動を出さない様に一定のレンジをより長く巻くのはかなり難しい。
ほとんどのネクタイは泳ぐ際に波動を出してしまいます。
波動が違えば、魚はすぐに見切ります。
視覚よりも触覚(水の動きを感じる感覚)の方が優れているからです。
まず魚は興味を示すのに波動で感じ取ります。
その後、口を使うかはそのタイミングで口にしているエサに近い波動を出している物かどうか。
ジギングでも追っては来るのに「弾かれて終わり」、「口を使うまで行かない」といった理由がこの波動理論です。
アミパターンにはもう1つ難しいところが。
それは『小さな力で吸い込むことが出来る為、ショートバイトになりやすい』ということ。
イワシ等の魚や甲殻類を食べている場合は、本気食いしないと逃げられてしまうので本気で襲います。
しかし、アミエビは浮遊しているので軽く吸い込むだけで沢山捕食することが出来る。
人間で言うと、ベッドから動かなくても布団でご飯が食べられるのと似ています。
だからが故に、アミパターンは攻略が難しいとされています。
結果、船中でマダイは13枚?程…
なかなか難しい日でした…難しいからこそ面白いのですが…(笑)
一筋縄ではいかない所がまた良いですね!
誰でも簡単に釣れるようではただの漁。
その時の状況にアジャストさせて釣っていくからこそ面白い。
釣れても釣れなくても釣り。
釣れたのは、釣れなかったのは、何かしらの理由があってそうなった。
その理由を追及して次に生かすのも釣りです。
それをすればするほど引き出しが増えていき、どんな状況でもアジャストしていけるようになります!
皆さんも是非、理由を考えてみて下さい!
今回は、全体的にトレーラー(ワーム)を付けていたネクタイへの反応が多い傾向にありました。
その理由としては何個かありますが、大きく考えられるのはコチラ↓
①ネクタイとアシストフック(フック)との同調
②ネクタイ+αの波動が捕食スイッチを入れた
①の同調に関しては、
ワームを付ける事で水を受けるようになり、抵抗が生まれます。
その抵抗により、浮き上がる力が生まれます。
するとどうなるか。
ネクタイと綺麗に馴染み、連動するようになります。
しかし、これはネクタイ自体のボリュームが大きい物だと上手くいきづらいように感じますので、
ボリュームが少ないスカスカのネクタイ(2本程)の話です。
『フックが浮き上がり、ネクタイと同調しやすくなる』
分かりやすいかどうかわかりませんが、図にしてみるとこんな感じ↓
今期、ダイワさんから新発売となった
『紅牙 同調ビーズ』もこの考え方を基に開発されています。
②の波動理論については先ほど記述した通り。
見切る魚が多いですが、活性の良い個体に関しては興味を示してそのまま突っ込んでくる個体もいます。
大体、そういう個体だとバイトがデカイ or 1発ドンッ!
なので、やってみないと分からない。
とも言えます…
トレーラー(ワーム)によって生まれる波動の大きさは違いますので、
強波動の物と弱波動の物の2種類用意すると明確にわかるかと思います。
自分の場合は、
『海毛虫』と『海毛虫カーリー』の2種類で使い分ける事が多いです。
とこんな感じで、タダ巻くだけのタイラバでも意外とキモな部分もあるのです。
いろいろ考えたりするともっと面白い釣りが出来るかもっ!?
周りは反応無しでも、自分だけ入れパクかも!?
ちょっとの事、少し面倒な事でも実践するだけで釣果は大きく変わります!
試してみてはっ!
ここ数日、敦賀沖、三国沖にホタルベイトが入って入れ食いになってますねぇ~
なんで自分たちが行くときに入ってくれないんだろうね~(笑)
4月末までは、まとまって釣れますので春爆したい方はお早めに~
よし!明後日のヒラマサ準備しなきゃ!
久々の本業なのでワクワク…
ではでは!